掲載日:2026/6/29
私たちが毎日使っている「円」。
とても自然な名前に思えますが、実はその由来にはいくつかの説があります。
「これが正解!」という一つの答えはありません。
まず、よく知られているのが、形に由来する説です。
明治4年(1871年)、日本は新貨条例によって新しい通貨制度をつくりました。
それまでのお金は形や大きさがバラバラ。そこで、丸い形の硬貨に統一したのです。
これは、「円い(まるい)」形から、「円」と名付けた、という考え方です。見た目と名前が一致していて、わかりやすいですよね。
もうひとつは、中国の通貨文化の影響を重視する説です。
当時、東アジアでは「銀圓(ぎんえん)」という銀貨が広く使われていました。
日本でもメキシコドル銀貨などが流通していて、「圓(えん)」という呼び方は国際的に通じていたため、日本もその流れに合わせたというものです。
ちなみに、中国の通貨「元」も韓国の通貨「ウォン」も、「圓(えん)」という字から由来しています。
こうして見ると、「円」という名前は、丸い形に統一された新しい貨幣であることと、
当時のアジアで共有されていた通貨の呼び方、その両方を背景に生まれたのかもしれませんね。
では、なぜ形も「丸」なのでしょうか。
丸い硬貨は向きを選ばず使いやすく、重さや大きさをそろえやすいという実用面のメリットがあります。
普段は意識しませんが、円という名前や形には、制度を整え、混乱を減らそうとした時代の工夫が詰まっています。
硬貨の歴史を知ると、いつものお金が少し違って見えてくるかもしれません。
次回も、知るとちょっと楽しい “お金の豆知識” をお届けします。お楽しみに!
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