資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第6回:「へそくり」が守るもの ― “こっそり” ではなく家計を壊さないためのお金だった ―(掲載日:2026/7/7)
掲載日:2026/7/7
急な出費が起きたとき、まず「何を削るか」を考えざるを得ない家計は少なくありません。
食費、レジャー、貯蓄…。
その場の判断で切り詰めることが、後から家計全体のバランスを崩してしまうこともあります。
こうした “苦しい選択” を避けるために、昔の人が持っていた知恵があります。
それが「へそくり」です。
「へそくり」と聞くと、家族に隠れてこっそりためるお金というイメージを持つ方が多いかもしれません。
けれど、本来のへそくりは後ろめたいものではなく、家計を守るための大切な備えでした。
「へそくり」の語源にはいくつか説があります。
ひとつは、江戸時代の女性たちが行っていた内職「綜麻(へそ)繰り」。
家事の合間に麻糸をつむいで得たわずかな収入を、生活費とは区別して手元に残していたことから、この名が生まれたといわれています。
また、帯や腹巻のあたりにお金をしまう習慣を “へそ” になぞらえ、「へそくり」と呼ぶようになったという説もあります。
いずれにしても共通しているのは、
へそくりが「日々の生活費とは別のお金」だったという点。
当時の暮らしは、病気、不作、災害など、予測できない出来事の連続でした。
「医療費」「修繕費」といった項目ごとの備えを用意する発想そのものが、現実的ではなかったのです。
だからこそ必要だったのが、
何かが起きても “何かを削らずに済む” ためのお金。
へそくりは、家計が揺れた瞬間に慌てて選択を迫られないよう、暮らしを守るためのクッションの役割を果たしていました。
つまりへそくりとは、お金を隠す工夫ではなく、
無理な決断をしなくて済むようにしておくための、ゆとりのお金だったのです。
では、今の家計はどうでしょうか。
急な出費があったとき、すぐに「どれを削るか」を探さずに済むお金は、どれくらいありますか?
もちろん、すべての支出や貯蓄に目的を持たせることは大切です。
しかし、それだけでは守りきれない場面もあります。
へそくりという言葉は古くなっても、
“家計を壊さないための余白をつくる” という考え方は、今も変わらず必要なのかもしれません。
次回も、身の回りのお金の話から、暮らしに役立つヒントをお届けします。お楽しみに!
関連コラム
-
-
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第1回:「お年玉」の由来ってなに? ― もともとは「お金」ではなかった?!(掲載日:2026/1/6)
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第9回: お金が “残る人” の習慣とは? ― 日常に潜む “仕組みづくり” のヒント ―(掲載日:2026/3/3)
-
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第7回: 家庭は “最初の金融教育の場” ― 日常のやりとりが育てる金銭感覚 ―(掲載日:2026/2/17)
-
-
-
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第10回: クレジットカードと上手に使うための小さな工夫 ― 使いすぎを防ぐ “続けられる仕組み” とは ―(掲載日:2026/3/10)
-
-
-
-
-
-
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
「第一生命NEOBANK」 デビットリニューアルのお知らせ
-
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第6回:「へそくり」が守るもの ― “こっそり” ではなく家計を壊さないためのお金だった ―(掲載日:2026/2/10)
-
-
-
資産管理(貯蓄/節約)
身の回りのお金の話シリーズ 第1回:「お年玉」の由来ってなに? ― もともとは「お金」ではなかった?!(掲載日:2026/6/26)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
もっと見る














