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資産形成

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【コラム】サラ川から資産形成・投資を学ぶ ≪第8回≫「『自動化』して、『お金に鍵をかける』」

サラ川金融リテラシー

「十万円 見る事もなく 妻のもの」はかなき夢 (第34回 2020年)

第8回  「『自動化』して、『お金に鍵をかける』」

【サラ川から資産形成・投資を学ぶ】

このコラムで、お金を貯めるコツは、「100万円貯める」など具体的な目標を設定し、「給与-貯蓄=使えるお金」の生活スタイルを確立することと説明しました。

次に大切なのが、「自動化」と「お金に鍵をかける」仕組みになります。

 

まず、「自動化」です。お金を貯めようと考えてもそれが給与天引きや口座引き落としなど自動化の仕組みがないと継続が難しくなります。給与天引きの社内預金や財形貯蓄、口座引き落としのiDeCoやつみたてNISAなどは、「自動化」の仕組みのある資産形成手段です。

 

次が、「お金に鍵をかける」仕組みです。お金は本来自由に使えることに価値があるのですが、衝動買いなどの感情がお金を貯める邪魔をするときがあります。これを防ぐのが「お金に鍵をかける」です。

典型的なものがiDeCoです。制度として原則60歳まで資金を引き出すことができないので、完全にお金に鍵をかけることができます。「〇〇のための銀行口座」「〇〇のためのつみたてNISA」など目的・目標を決め、銀行口座や金融商品を分けて心理的に鍵をかける(コミットをする)だけでも効果がありますので、試してください。

 

この句のように、夫に入ってきたお金も「自動的」に家計管理がしっかりしている妻のものになって、夫がお金を自由に使えない「鍵のかかった」仕組みにすると、お金は貯まります。

 

~コラム執筆者の紹介~

村井 幸博

第一生命経済研究所 研究理事

第一生命グループで内外債券、株式、デリバティブなど投資業務を長期にわたり担当、商品開発業務などにも携わる。

現在は第一生命経済研究所で金融リテラシー、資産形成・投資、金融ウェルビーイングなどのセミナー・研修を担当。

 

 

※「サラリーマン川柳」は2022年に「サラっと一句!わたしの川柳」に改名いたしました。

※作品の著作権はすべて第一生命に帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。

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