前回(第4回:失敗しない資産形成の鉄則!長期・積立・分散投資のすすめ)は、資産形成の鉄則である「長期・積立・分散」について解説しました。時間を味方につけ、コツコツ積み立て、リスクを分散する――この3つの原則を押さえることで、資産形成の土台は整います。
しかし、「原則はわかったけれど、実際にどう始めればいいの?」という声も多いはず。そこで今回は、目標設定から金融商品の選び方、シミュレーションや専門家の活用まで、今日から動ける実践ステップを具体的に紹介します。未来の安心は、あなたの一歩から始まります。
目次
- 年代・ライフステージ別の資産形成アドバイス
- 資産形成スタートのためのステップ
- よくある質問Q&A
- 今日から動ける!実践チェックリスト
- おわりに
年代・ライフステージ別の資産形成アドバイス
資産形成は「年齢やライフステージ」によって最適解が変わります。20代と50代では、収入や支出、リスク許容度がまったく違うため、同じ戦略ではうまくいきません。ここでは、年代別・ライフイベント別に、実際の数字や事例を交えながら、押さえておきたいポイントを紹介します。
20代・30代の資産形成戦略
20代・30代の最大の武器は「時間」です。なぜなら、投資期間が長いほど複利の効果を活かせるからです。
例えば、25歳から毎月1万円を年利3%で積み立てると、60歳時点で約830万円に増えます。一方、35歳から始めると約440万円。この差は290万円ですが、元本の差は120万円しかありません。つまり、残りの270万円は「時間が生んだ利益」です。
この事実からも、早く始めることの価値は明らかです。NISAや積立投資を活用し、少額でも長期で続けることが、将来の安心につながります。
40代・50代の資産形成戦略
40代・50代は「守りと攻めのバランス」がカギです。この時期は教育費や住宅ローンなど支出が増える一方、老後資金の準備も本格化します。
例えば、45歳で老後資金2,000万円を目標にした場合、60歳までの15年間で毎月約8万円を積み立てる必要があります。もし55歳から始めると、毎月約30万円と負担が倍以上に。さらに、株式中心の運用で暴落に遭うと回復が難しいため、リスク資産の割合を下げ、債券や定期預金を組み合わせるのが現実的です。
「減らさない工夫」と「老後資金の積み増し」を両立させることが、この年代の成功ポイントです。
家族構成やライフイベント別の注意点
資産形成は一度決めたら終わりではありません。結婚、出産、住宅購入など、ライフイベントごとに計画を見直すことが大切です。
例えば、住宅購入時に頭金を500万円入れた結果、教育費や緊急資金が不足し、カードローンに頼るケースもあります。こうした事態を防ぐには、「使うお金」と「増やすお金」を分け、生活防衛資金を確保したうえで投資を続けることが重要です。
資産形成はライフステージに合わせて柔軟に調整することで、無理なく続けられます。
資産形成スタートのためのステップ
「資産形成を始めたいけれど、何から手をつければいいの?」という声は多いもの。大切なのは、やみくもに投資を始めるのではなく、順序を踏んで計画を立てることです。ここでは、第一生命の「資産形成プラス」を活用しながら、今日からできる実践ステップを紹介します。
目標設定からプラン作成まで
資産形成の第一歩は「目的地を決める」ことです。ゴールが曖昧だと、どれだけ貯めればいいのか判断できません。
ここで役立つのが、家計管理サポート「かけいのしさん」と資産寿命シミュレーション「しさんのしさん」。まず「かけいのしさん」で毎月の収支を入力し、家計のバランスを見える化。次に「しさんのしさん」で老後資金や教育費を試算し、必要な積立額を逆算します。
例えば、老後に2,000万円必要なら、30歳から60歳までの30年間で毎月約3.5万円の積立が目安。こうして数字で把握すれば、優先順位も明確になります。
今日できること:アプリを開き、直近3か月の支出を入力→「しさんのしさん」で老後資金を試算→必要額をメモ。
「しさんのしさん」のご利用はこちら
「かけいのしさん」のご利用はこちら
金融商品の選び方・始め方
商品選びは「目的とリスク許容度」に合わせるのが鉄則です。
ここで便利なのが、運用ロボアド「とうしのしさん」。チャット形式で質問に答えるだけで、自分の運用タイプ(保守型・安定成長型・積極型)を診断できます。診断結果をもとに、短期資金は定期預金や個人向け国債、長期資金はつみたてNISAでインデックスファンドといった配分を決めましょう。
さらに、住信SBIネット銀行や楽天銀行の第一生命専用支店を使えば、給料日翌日に自動で投資口座へ振替する仕組みも簡単に作れます。
今日できること:「とうしのしさん」で診断→ネットバンクの口座開設を申し込み→自動積立の設定日を決める。
シミュレーションや専門家の活用法
計画は一度立てたら終わりではありません。相場や家計は変わるため、年1回の見直しが欠かせません。
「しさんのしさん」で最新の資産状況を反映し、必要積立額を再計算。家計が崩れていれば「かけいのしさん」で支出を再点検。運用方針に迷いが出たら「とうしのしさん」で再診断しましょう。さらに、住宅購入や相続など複雑なテーマは、FP相談を併用するのもおすすめです。
今日できること:カレンダーに「資産ドック(年1回)」を登録→資産形成プラスのコラムを3本読む→相談したいテーマをメモ。
「とうしのしさん」のご利用はこちら
よくある質問Q&A
毎月いくら貯蓄・投資すればいい?
回答:目標額と期間から逆算しましょう。
解説:感覚で決めると、将来不足や無理な負担につながります。例えば、老後資金2,000万円を30年で準備するなら、利回り3%で毎月約3.5万円が目安です。第一生命の「しさんのしさん」を使えば、必要額を簡単に試算できます。まずはツールで数字を出し、無理のない金額を設定しましょう。
NISAとiDeCo、どちらが自分に合う?
回答:流動性重視ならNISA、節税重視ならiDeCo。
解説:NISAはいつでも引き出せる自由度があり、iDeCoは60歳まで引き出せない代わりに節税効果が大きいのが特徴です。教育資金や住宅資金も視野に入れるならNISA、老後資金専用ならiDeCoが有効です。迷ったら、「とうしのしさん」で運用タイプを診断し、どちらを優先すべきかの参考にしましょう。
リスクを抑えるためのポイントは?
回答:少額・長期・分散が基本です。
解説:一括投資や集中投資は、相場変動の影響を大きく受けます。例えば、つみたてNISAで毎月1万円を20年間積み立てると、元本240万円が約410万円に増える試算もあります。第一生命の「とうしのしさん」で診断し、自分に合ったリスク配分を確認しましょう。
途中でやめたくなったときは?
回答:焦って解約せず、まず見直しを。
解説:相場の一時的な下落で損切りすると、長期での回復チャンスを失います。「しさんのしさん」で将来の資産推移を再試算し、必要なら積立額を一時的に減らすなど柔軟に対応しましょう。どうしても不安なら、FP相談や第一生命のコラムで情報を整理するのもおすすめです。
今日から動ける!実践チェックリスト
今日からできることリスト
資産形成は「思い立った日が最短ルート」。まずは小さな一歩を踏み出しましょう。
今日できるアクション
家計を見える化
最近3か月の支出を整理し、固定費と変動費を把握。
→ サポートツール:「かけいのしさん」で入力すれば、自動で家計バランスを診断。
将来を試算
老後資金や教育費の目安を計算。
→ サポートツール:「しさんのしさん」で資産寿命をシミュレーションし、必要な積立額を確認。
運用タイプを確認
自分のリスク許容度を診断し、投資スタイルを決定。
→ サポートツール:「とうしのしさん」でチャット形式の簡単診断。
仕組みを作る
給与口座から自動で積立できる設定を検討。
→ サポートツール:住信SBIネット銀行や楽天銀行の第一生命専用支店で自動振替を設定。
年間スケジュールに登録
年1回の「資産見直し日」をカレンダーに固定。
→ サポートツール:「しさんのしさん」で毎年の再試算を習慣化。
ワンポイント:第一生命の「資産形成プラス」は、家計管理・シミュレーション・投資診断をワンストップでサポート。ツールをうまく使えば、迷わず、手間なく、精度高く進められます。
おわりに
この5回の連載では、資産形成の基本から実践までを体系的に解説しました。
- 第1回:資産形成とは?初心者が知っておくべき意味と必要性
- 第2回:家計管理とライフプランニングで未来をデザイン!
- 第3回:金融商品の選び方入門!資産形成に役立つ制度も解説
- 第4回:失敗しない資産形成の鉄則!長期・積立・分散投資のすすめ
- 第5回:今日から始める!あなたに合った資産形成の実践ガイド
共通してお伝えしたのは、「早く始める」「仕組み化する」「定期的に見直す」の3つです。資産形成は一度決めたら終わりではなく、ライフイベントや経済環境に応じて柔軟に調整することが成功のカギです。
資産形成は「特別な人だけのもの」ではありません。今日の小さな一歩が、10年後、20年後の大きな安心につながります。完璧なプランを立てる必要はありません。まずは家計を見える化し、将来をシミュレーションし、自分に合った方法を選ぶことから始めましょう。
そして、ツールやサービスをうまく使えば、難しい計算や複雑な判断もシンプルになります。第一生命の「資産形成プラス」も、その一助になるはずです。
今を変えれば、未来が変わる。未来は、あなたの今日の行動で変えられます。「いつか」ではなく「今日」から、資産形成を始めてみませんか?
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