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資産形成

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資産形成の始め方と失敗しないためのポイント(掲載日:2025/11/20)

シミュレーションツール資産運用資産形成投資初心者

(掲載日:2025/11/20)

 

目次

1.資産形成とは?なぜ今始めるべきなのか

2.資産形成を始めるにあたってのポイント

3.初心者がやりがちな失敗とその対策

4.まとめ│今日からできる資産形成の第一歩

 

1.資産形成とは?なぜ今始めるべきなのか

 

資産形成の基本的な意味と目的

資産形成とは、将来に備えてお金を「貯める」だけでなく、「増やす」ことを目的とした取り組みです。単に貯蓄をするだけではなく、投資や運用を通じて資産を効率的に育てることが重要です。目的は人それぞれですが、代表的なものとして老後資金の準備、教育費の確保、住宅購入などが挙げられます。人生100年時代といわれる現代では、長期的な視点で資産を形成し、ライフイベントに備えることが不可欠です。資産形成は「将来の安心」を得るための手段であり、早く始めるほどメリットがあります。

 

貯蓄だけでは不十分な理由

「貯蓄していれば安心」という考え方は、残念ながら現代では通用しません。最大の理由はインフレです。物価が上昇すると、同じ金額でも購入できるものが減り、実質的なお金の価値が目減りします。さらに、平均寿命の延びにより、老後の生活期間が長くなっています。公的年金だけでは生活費を賄えない可能性が高く、長寿リスクに備えるためにも資産形成は必須です。銀行預金の金利は低く、預けているだけでは資産はほとんど増えません。長期的な視点でお金を運用し、計画的に資産を育てる必要があります。

 

資産形成が人生設計に与える影響

資産形成は、単なるお金の管理ではなく、人生設計そのものに大きな影響を与えます。例えば、教育資金を計画的に準備できれば、子どもの進学の選択肢が広がります。老後資金を早めに積み立てておけば、退職後も安心して趣味や旅行を楽しむことができます。逆に、資産形成を怠ると、将来の選択肢が狭まり、生活の質を下げざるを得ない状況に陥る可能性があります。資産形成は「未来への投資」であり、今の行動が10年後、20年後の暮らしを決定づけます。だからこそ、早めに始めることが重要なのです。

 

2.資産形成を始めるにあたってのポイント

 

①家計を把握する

資産形成を始める前に、まず自分の家計状況を把握することが不可欠です。毎月の収入と支出を整理し、どれだけ余裕資金を確保できるかを確認しましょう。家計簿アプリを活用すれば、固定費と変動費のバランスを見直しやすくなります。
資産形成プラス内にて提供する家計管理サポートツール「かけいのしさん」では、Moneytreeと連携することで、支出の把握や予算管理を簡単に行うことができます。
→「かけいのしさん」のご利用はこちら

 

②ライフプランをたてる

ライフプランは資産形成を行ううえで非常に重要です。結婚、子育て、住宅購入、老後など、将来のライフイベントに必要な資金を見積もることで、資産形成の目的や期間が明確になります。目的が定まると、投資のリスク許容度や運用方法を考えるうえで役に立ちます。
資産形成プラス内にて提供するシミュレーションツール「しさんのしさん」では、①職業・年収②月々の支出③今後のライフイベントなどの基本情報を入力するだけで、資産寿命や資産の推移がグラフで表示されるほか、資産運用を行った場合のシミュレーションも確認できます。
→「しさんのしさん」のご利用はこちら

 

③目的と目標金額を設定する

資産形成を始めるにあたり、具体的な目的と目標金額を設定しましょう。例えば、老後資金なら「65歳までに2,000万円」、教育資金なら「子どもが18歳になるまでに400万円」など、数字で明確にすることが重要です。目標があると、毎月の積立額や運用期間を逆算でき、計画的に準備を進められます。
目的によって適した金融商品は異なります。目的を明確にすることで、「漠然とした不安」は資産形成という「具体的な行動」へと変わります。

 

④自身のリスク許容度を確認する

投資には必ずリスクがあります。価格変動による損失や、想定外の経済状況による影響などが考えられます。しかし、リスクを取らなければリターンも得られません。ここで重要なのは、自分の「リスク許容度」を把握することです。一般的に、年齢が若い方や家計に余裕がある方は、リスク許容度が高いと言われています。また、目的によってもリスク許容度は変わります。たとえば10年以上先に使うお金なら長期運用でリスクを取りやすく、数年以内に使う予定があるなら低リスクの投資が向いています。
資産形成プラス内にて提供する運用ロボアド「とうしのしさん」では、簡単な質問に答えるだけで、自身のリスク許容度と、リスク許容度にあわせた運用商品例が確認できます。
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⑤「余裕資金」で資産運用を行う

投資は「余裕資金」で始めることが鉄則です。余裕資金とは、生活費や緊急時の予備資金を除いた、長期的に使う見込みがないお金のことです。一般的には、生活費のこうすることで、急な出費や収入減があっても資産運用を中断せずに続けられます。家計面でも精神面でも無理のない金額で資産運用を行うことが継続と成功のカギです。

 

⑥長期・分散・積立の3原則で資産運用を行う

初心者が安心して資産運用を始めるためには、「長期・分散・積立」の3原則を意識しましょう。長期投資は、時間を味方につけて複利効果を最大限に活かす方法です。分散投資は、複数の商品や地域に投資することで、特定の資産に依存しない安定した運用を目指します。そして積立投資は、毎月一定額を投資することで購入タイミングを分散し、価格変動のリスクを軽減します。この3つを組み合わせることで、初心者でも無理なく資産形成を続けることができます。

 

3.初心者がやりがちな失敗とその対策

 

投資を始めるとき、多くの人が「資産を増やしたい」という期待を胸にスタートします。しかし、知識や経験が不足した状態では、思わぬ落とし穴に陥ることも少なくありません。ここでは、初心者がやりがちな3つの典型的な失敗と、それを防ぐための具体的な対策を、実際の体験談を交えて紹介します。

 

よくわからないままハイリスク商品に手を出す

「SNSで『暗号資産で儲かった』という投稿を見て、仕組みを理解しないまま50万円を投資し、数日後に価格が急落して大損をしてしまった…」といったケースは、初心者が陥りやすい典型的な失敗です。特にFXや暗号資産、レバレッジ取引などは価格変動が激しく、短期間で大きな損失を招くリスクがあります。こうした商品は、知識や経験がない状態で手を出すと、資産形成どころか資産を減らす結果になりかねません。
対策は、「仕組みを理解する」ことを徹底すること。金融機関や公的機関が提供するセミナーや公式情報を活用し、リスクの種類や運用の特徴を学びましょう。また、いきなり大きな金額を投じるのではなく、少額で試してみることも重要です。情報の真偽を見極め、理解できる範囲で行動することが、失敗を防ぐ最大のポイントです。

 

人の意見を鵜呑みにする

「投資経験のある友人に『この銘柄は絶対上がる』と言われ、根拠を確認せずに購入。結果、株価は下落し損失を出してしまった…」といった失敗も多いです。他人の成功事例が自分に当てはまるとは限りません。人によってリスク許容度や投資目的は異なるため、他人の判断をそのまま採用するのは危険です。
対策は、自分のライフプランや目標に基づいて投資方針を決めること。情報収集は参考程度にとどめ、最終判断は必ず自分で行いましょう。特にSNSやネット掲示板の情報は、真偽が不明なものも多いため注意が必要です。

 

値下がり時に焦って売却する

「積立投資を始めて半年後、株価が下落し『損したくない』と焦って全額売却。その後、相場は回復し、続けていれば利益が出ていたと後悔した…」というケースも多く聞きます。
市場が下落すると、多くの人が「損をしたくない」という心理に駆られます。しかし、これは長期投資のメリットを失う行為です。積立投資では、価格が下がったときこそ購入単価を下げるチャンスです。
対策は、短期的な値動きに一喜一憂せず、計画に沿って資産運用を続けること。事前にルールを決めておくと、感情に左右されにくくなります。

 

4.まとめ│今日からできる資産形成の第一歩

 

資産形成は「難しい」「お金がないと始められない」と思われがちですが、実は小さな一歩から始められます。まずは家計を見直し、毎月の収支を把握することが重要です。余裕資金を確保したら、先取り貯蓄や積立の仕組みを取り入れましょう。例えば、給料日に自動で貯蓄口座へ振り替えるだけでも、着実に資産は増えていきます。さらに、将来のライフイベントをイメージし、目標金額を設定することで、計画的な資産形成が可能になります。大切なのは「無理なく続けること」。今日からできる行動が、未来の安心につながります。

 

 

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