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【今日は何の日?】12月16日|紙の記念日

今日は何の日資産形成

書き残すことで、思いは形になる

 

掲載日:2025/12/16

 

1875年12月16日。

東京・王子の抄紙会社(現在の王子製紙)が営業を開始し、日本で初めて洋紙の国産化が実現しました。

これを記念して、12月16日は「紙の記念日」とされています。

当時はまだ、紙の多くを海外からの輸入に頼っていた時代。

自分たちの手で紙をつくり、知識や記録を自国の力で残せるようになったこの日は、

日本の近代化を支える大きな節目でした。

 

紙は、単なる記録の道具ではありません。

人の思いを受け取り、次の世代へと渡していく“媒介”のような存在です。

一通の手紙が心をつなぎ、一枚の契約書が信頼を築き、

ノートの一行が、未来の自分への約束になることもあります。

手に取れるという確かさ、書き残すという行為の重み。

そのどちらも、目には見えない安心を生み出してくれます。

 

デジタルの時代になっても、私たちは何かを “紙に書く” 瞬間を大切にしています。

頭の中を整理したり、これからを考えたり―。

書くことは、思いを形にして、自分自身と向き合う行為でもあります。

家計をノートにまとめたり、将来の計画をメモに残したりするのも、

小さな「安心を整える」一歩といえるでしょう。

 

資産形成も、その延長線上にあります。

未来のための記録や計画を残すこと。

それは数字の話ではなく、「これからの自分や家族をどう守っていくか」を見つめる時間です。積み重ねていくほどに、自分の歩みが目に見える形になり、やがてその記録が、未来を支える確かな証になります。

 

紙の記念日は、「残すことの意味」を見つめ直す日。

手の中の一枚が、思いをつなぎ、安心をつくり、未来を支えていく。

そんな “形にする力” を、今日もう一度思い出してみませんか。

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