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【今日は何の日?】12月19日|日本人初飛行の日

今日は何の日資産形成

夢を受け継ぎ、未来につなげる

 

掲載日:2025/12/19

 

1910年12月19日。

東京・代々木練兵場(現在の代々木公園)の上空に、一機の複葉機がゆっくりと浮かび上がりました。

操縦していたのは、陸軍の徳川好敏(とくがわ・よしとし)大尉。

フランスで飛行技術を学び、日本へ戻った彼は、この日、日本人として初めて自らの操縦で飛行に成功しました。

飛行時間は約4分。高度は70メートルほどでしたが、

それは「人が空を飛ぶ」という夢が、ついに日本でも現実になった瞬間でした。

 

この成功をきっかけに、国内での航空研究が一気に進みます。

同じ年の12月22日には日野熊蔵大尉も飛行に成功し、

“空への挑戦” は、個人の夢から社会の技術へと広がっていきました。

遠い国の成功を見て終わらせず、学び、努力し、自分たちの手で形にする―

その姿勢は、今の時代にも通じる日本人のものづくりの原点です。

 

新しい挑戦には、いつも準備が伴います。

徳川大尉は、機体の整備や風向きの観測、部品の改良を重ね、

一つひとつの試行錯誤を積み上げてこの日を迎えました。

飛び立つためには、勢いよりも安定した基盤が必要。

それは、私たちが未来に向けて備える姿勢にもよく似ています。

 

資産形成も、いきなり大きく飛び立つものではありません。

まずは計画を立て、無理のない範囲で準備を始める。

知識を学び、少しずつ続けていくうちに、やがて未来への自信が積み重なっていきます。

焦らずに整えることが、安心という “翼” を広げるための力になるのです。

 

日本人初飛行の日は、「夢を受け継ぐ日」。

誰かの挑戦が、次の一歩を生み、時代を越えて未来へとつながっていく。

今日という日も、そんな小さな一歩を重ねながら、

自分の未来を少しずつ飛ばしていく―

それが、安心して前に進む力を育てる行動なのかもしれません。

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