見えないところで、今日を支える力がある
掲載日:2025/12/30
1927年(昭和2年)12月30日。
日本初の地下鉄が、東京・上野から浅草の間に開通しました。
当時は2.2キロメートルという短い区間でしたが、
人々の移動を支える新しい交通のはじまりとして、大きな注目を集めました。
寒い冬の日、初めて地下を走る車両に人々が驚きと希望を抱いた―
それが、日本の地下鉄の原点です。
地上からは見えないところで、無数のトンネルが張りめぐらされています。
私たちはその中を通り、当たり前のように目的地へ向かう。
けれど、その「当たり前」を支えているのは、
長い年月をかけて築かれた仕組みと、人の手による絶え間ない努力です。
見えないところにあるものほど、暮らしの基盤になっている。
地下鉄は、そんなことを静かに教えてくれます。
日々の暮らしも同じです。
誰かの支えや、自分の小さな積み重ねが、目には見えないかたちで明日をつくっています。
家族を思って働くこと、少しずつ備えを整えること、
健康を気づかうこと―
派手ではないけれど、それらが私たちの「安心というインフラ」を形づくっています。
資産形成もまた、目立たないところに力を注ぐ行為です。
一度つくった仕組みを、見えない場所でコツコツと動かし続ける。
日々の中で意識しなくても、それがやがて確かな支えとなっていく。
地下に広がる線路のように、
積み重ねた時間が未来をつなぐ道になるのです。
地下鉄記念日は、「支える力を思う日」。
地上のにぎわいの下で、今日も静かに動き続ける世界に目を向けてみる。
その姿を通して、私たち自身の “見えない努力” を少し誇らしく感じられる―
そんな一日にしてみてはいかがでしょうか。
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