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身の回りのお金の話シリーズ 第5回:お金はどうやって “数える” の?―数える前に、落とされる(掲載日:2026/2/3)

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お金はどうやって “数える” の?―数える前に、落とされる

 

掲載日:2026/2/3

 

今日は節分。年の数だけ豆を数えます。

このとき私たちは、豆を疑いません。

目の前にある豆は、すべて「数えていい豆」だと思っているからです。

しかし、お金を数える現場は、そうではありません。

 

銀行や企業で現金を扱うとき、最初に行われるのは “数えること” ではありません。

“数えてはいけないものを先に落とすこと”  です。

 

この役割を担っているのが、硬貨選別機(こうかせんべつき)や紙幣計数機(しへいけいすうき)、紙幣識別機(しへいしきべつき)です。

 

硬貨選別機は、硬貨の大きさ・厚み・重さ・金属の材質・穴の有無などを使って、1円、5円、10円などと種類を判別します。

基準に合わないものは、この時点で弾かれます。

ここではまだ、金額は数えられていません。

 

紙幣も同じです。

紙幣計数機は、紙幣を1枚ずつ送りながら、

 

・重なっていないか

・大きな破れや汚れがないか

・本物の紙幣かどうか

 

を確認します。

条件に合わないものは途中で止められ、通過した紙幣だけが、初めて「枚数」になります。

 

なお、計数機で「弾かれる」紙幣が、すべて使えなくなるわけではありません。

たとえば、重なって送られただけの紙幣は、状態を整えたうえで再び計数に戻されます。

一方で、破損や汚損が著しく、識別が難しいものは別の処理に回されます。

つまり、機械が見ているのは紙幣の「良し悪し」ではなく、

いまこの状態で正しく数えられるかどうかという点です。

 

つまり、現場の順番はこうです。

 

確認する→除く→数える→金額を出す

 

私たちが見ている「金額」は、いくつものチェックを通過したあとの、最終結果にすぎません。

 

こうして数えられた現金は、現金センターに集められます。

そこでも再び、仕分けと確認が行われ、

流通に戻せる状態に整えられます。

 

お金は、

何度もふるいにかけられ、残ったものだけが数えられる

という工程を繰り返しながら、社会を巡っています。

 

節分の豆は、最初から数えます。

でも、お金は違います。

 

数えられる資格があるかどうか。

それが、まず問われます。

 

私たちが普段目にしている金額は、その問いをすべて通過したあとの数字なのです。

 

次回も、身近にひそむお金のヒミツをお届けします。お楽しみに!

 

 

 

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