コラムに戻る
コラムに戻る
資産形成

資産形成

お金と健康の意外な関係シリーズ 第6回:― ストレスが高いと、“損を避けたい気持ち”が強くなる?―(掲載日:2026/2/16)

お金と健康の意外な関係シリーズ健康習慣資産形成

ストレスが高いと、“損を避けたい気持ち”が強くなる?

 

掲載日:2026/2/16

 

日々の生活の中で、悩みやストレスを感じることはありませんか。

厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査」によると、12歳以上で「悩みやストレスがある」と回答した人の割合は 52.9% と報告されています。

ストレスは一部の人の問題ではなく、多くの人にとって身近な状態です。

ストレスと意思決定の関係については、心理学や行動経済学の分野でも研究が進んでいます。

たとえば、急性ストレスがリスク選好に影響を与えることは、実験研究でも確認されています。
Porcelli & Delgado(2009)は、急性ストレス下では意思決定の傾向が変化することを示しました
ストレス状態では、「損失を避けたい」という感情が強まりやすいとされています。

 

こうした状態が続くと、日々のお金の行動にも影響が出る可能性があります。

たとえば、

・値動きが気になり、積み立てを止めてしまう
・一時的な下落で、予定外の売却をしてしまう
・反対に、焦りから大きな判断をしてしまう

いずれも、その場では合理的に感じられる行動です。

しかし、長期で続けることを前提とする資産形成では、方針を大きく変えること自体が結果に影響することがあります。

 

資産形成において重要なのは、一度の判断よりも、方針を維持することです。

ストレスが高い状態では、目の前の安心を優先しやすくなります。

将来の見通しよりも、今の不安を小さくすることが目的になりやすいのです。

厚生労働省「国民健康・栄養調査」では、睡眠時間が短い人ほどストレス自覚率が高い傾向も示されています。

睡眠を確保すること、適度に体を動かすことは、体調管理のためだけではありません。

判断の振れ幅を小さく保つための土台でもあります。

 

資産を増やす方法は数多く紹介されています。

しかし、資産形成を“続ける”ための前提として、自分の心身の状態を整えることは、あまり意識されていません。

ストレスとの向き合い方は、長期の資産形成を支える、見えにくい要素の一つといえるでしょう。

 

第一生命では、このような「お金と健康の意外な関係」について、これからも日々の暮らしに寄り添う情報をお届けしていきます。

あなたの人生を、もっと健やかに、もっと豊かに。
次回もぜひお楽しみに。

 

 

【出典】
・厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査」
・Porcelli, A.J. & Delgado, M.R. (2009). Acute stress modulates risk taking in financial decision making. Psychological Science.
・厚生労働省「国民健康・栄養調査」

 

関連コラム

もっと見る

PR