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「株上がり シミュレーションでは お金持ち」 びばお(第31回 2017年)
第1回 「貯蓄から投資へ」
【サラ川から資産形成・投資を学ぶ】
岸田内閣が推進する「貯蓄から投資へ」の関心が、株価の上昇やつみたてNISA、DC/iDeCoの普及、来年からの新しいNISA導入とともに高まっています。過去も何度か「貯蓄から投資へ」の流れがありましたが、本格的な流れになっていくのでしょうか?
第一生命がサラ川の募集を開始したのが1987年(昭和62年)です。NTTが民営化・上場し、国が保有していた株式を売り出した年です。売り出し価格119.7万円(その後の株式分割のため現在の株価とは連続性はありません)で、2月の上場初値160万円、4月には318万円まで値上がりし、NTT株で「貯蓄より投資」を実感した個人株主が多く誕生しました。
しかし、その後ブラックマンデーや不動産バブルの崩壊により、NTT株は90年代初頭には売り出し価格から6割強下落、日経平均株価も1989年末の38915円をピークに6割強下落して1992年には14000円台になりました。これで「貯蓄から投資へ」の熱は完全に冷めました。
その後もITバブル崩壊、リーマンショックなどバブルと崩壊の歴史は繰り返しています。株式に投資するときは「お金持ち」を夢見るのですが、その結果はいろいろです。
サラ川の中には、お金を扱った句も数多くあります。その句は時代を映す鏡であると同時に、失敗の反省や成功の工夫の集大成でもあります。このコラムでは、人生100年時代の資産形成・投資について、サラ川の句を楽しみながら皆さんとご一緒に考えたいと思います。
~コラム執筆者の紹介~
村井 幸博
第一生命経済研究所 研究理事
第一生命グループで内外債券、株式、デリバティブなど投資業務を長期にわたり担当、商品開発業務などにも携わる。
現在は第一生命経済研究所で金融リテラシー、資産形成・投資、金融ウェルビーイングなどのセミナー・研修を担当。
※「サラリーマン川柳」は2022年に「サラっと一句!わたしの川柳」に改名いたしました。
※作品の著作権はすべて第一生命に帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。
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