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資産形成

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【コラム】サラ川から資産形成・投資を学ぶ ≪第12回≫「長期・積立・分散投資で『ふやす』」

サラ川金融リテラシー

「株上がり シミュレーションでは お金持ち」びばお (第31回 2017年)

第12回 「長期・積立・分散投資で『ふやす』」

【サラ川から資産形成・投資を学ぶ】

「長期・積立・分散」投資は、資産形成・投資の基本です。これは、

 

・長期的な時間軸で投資することによる「時間を味方にした収益の安定化」

・積立により投資するタイミングを分散させることによる「マーケットの変動リスクの平準化」

・投資対象の分散による「収益獲得と過度なリスクの回避」

 

等を意図した手法で、投資に伴う大きなリスクを回避しつつ、安定的な収益を目指す手法です。

しかし、「長期・積立・分散」投資が基本だとわかっていても、実践は難しいというのが筆者の感想です。「短期・高値購入・集中」投資となって、失敗を経験している人も少なくありません。

人間は、長期投資よりハラハラ・ドキドキ・ワクワクする短期売買を好む傾向があります。また、人間には欲があり、儲かっている人を見ると自分も仲間入りしたいと思い、後追い的に投資をする傾向もあります。

高値で多額の投資を行って、失敗したのが過去のバブルの経験です。さらにギャンブル的に特定銘柄に集中投資して大きな損を被る人もいます。「短期・高値購入・集中」による投資の失敗は、「投資あるある」の典型です。

 

投資は上手くいったシミュレーションをしているときがもっとも楽しい感じがします。投資の選択肢も多く、バラ色な空想もできるからです。

しかし、投資した後は、購入資産の日々の価格変動に一喜一憂するのが人間で、その感情の動きが長期・積立・分散投資の障害になります。

 

~コラム執筆者の紹介~

村井 幸博

第一生命経済研究所 研究理事

第一生命グループで内外債券、株式、デリバティブなど投資業務を長期にわたり担当、商品開発業務などにも携わる。

現在は第一生命経済研究所で金融リテラシー、資産形成・投資、金融ウェルビーイングなどのセミナー・研修を担当。

 

 

※「サラリーマン川柳」は2022年に「サラっと一句!わたしの川柳」に改名いたしました。

※作品の著作権はすべて第一生命に帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。

 

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