コラムに戻る
コラムに戻る
資産形成

資産形成

ことわざ・格言でひらくお金の扉シリーズ  第9回: 「三本の矢」で考える資産形成 ─ 異なる制度を束ねて、未来の安心を強くする ─(掲載日:2026/3/5)

ことわざ・格言でひらくお金の扉シリーズお金の学びことばを学ぶ資産形成

「三本の矢」で考える資産形成 ─ 異なる制度を束ねて、未来の安心を強くする ─

 

掲載日:2026/3/5

 

戦国武将・毛利元就が語ったとされる「三本の矢」の教えをご存じでしょうか。

一本の矢は簡単に折れてしまう。しかし、三本まとめて束ねると折れにくくなる―。

“力を合わせれば弱点を補い、強くなれる”という有名な話です。

 

資産形成においても、この考え方はよく当てはまります。

 

iDeCo、NISA、個人年金。制度が増えるほど、「どれを選ぶべきか」と迷う人は多いものです。しかし、資産形成において“どれか一つだけに絞る”必要はありません。むしろ役割の異なる制度を組み合わせることで、一制度だけでは得られない強さが生まれます。まさに、三本の矢を束ねたときのように、安定性も成長性も増すのです。

 

iDeCoは節税メリットを活かしながら老後資金を積み上げる制度。

NISAは必要なときに引き出せる柔軟性を持ちながら、資産の成長を狙える制度。

個人年金は将来の受取額を計画的に確保できる保険的な仕組み。

 

同じ「資産形成の制度」でありながら、それぞれの目的・強みは異なります。

競合するものではなく、組み合わせたときに相互補完し合う存在です。

 

複数制度を使うこと自体が失敗の理由になるわけではありません。

問題は、目的を決めないまま何となく始めてしまい、負担が大きくなって続かなくなるケースです。

 

成果につなげるポイントは、

・無理のない毎月の負担

・制度ごとの役割の明確化

・優先順位をつけた段階的導入

の三つです。

これらが整理されていれば、制度を二つ、三つと併用しても破綻しません。

さらに、制度の組み合わせは将来のリスクにも強くなります。

 

税制が変わるかもしれない。市場が停滞するかもしれない。働き方が変わるかもしれない。

こうした不確実性に備えるためにも、特性の違う制度を束ねておくことは、“一本の矢に頼らない強さ”を生みます。

 

複数制度を同時に活用するかどうかは、目的と役割の整理次第。

狙いが明確であれば、iDeCoもNISAも個人年金も併用することは、むしろ合理的で、中長期の安心を支える頼もしい基盤となります。

 

資産形成において大切なのは、少ない本数に絞ることではなく、複数をまとめて扱える設計図を持つこと。

その設計図さえ整っていれば、制度は束になってあなたの未来を支える“折れにくい矢”となってくれるのです。

 

次回も、暮らしに安心をプラスするヒントをお届けします。お楽しみに!

 

関連コラム

もっと見る

PR